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キャラのネーミングについて

先日、録画しておいたとある春の新作アニメ(*)を仕事しながら見ていたら、突然、耳に「アキユキ!」という名前が飛び込んできてびっくりした。
思わず画面を見ると、どうやら主人公の名前らしいのだが、続いて「フルイチ!」とか「リュウゾウ先生!」とか、同じく聞きおぼえのある単語がばんばん飛び出してきて、さらに驚くこととなった。

というのは、そうした名前は、そっくり中上健次氏の小説の登場人物の名前だからである。
しかも氏の代表作、紀州サーガ3部作(「岬」、「枯木灘」、「地の果て至上の時」)の主人公達の名前から、そのまま取られている。

こういうのは、ファンとしてはちょっぴり複雑である。
というのは、スタッフに好きな人がいて、オマージュを捧げたいというのは分かるのだけれど、中上ファンならむしろ、日本文学史上に伝説的な輝きを放つ「秋幸」という名前を、自分の作品の主人公につけるなんて、恐れ多くて出来ないんじゃないかと思うからである。

あやかりたいという気持ちは分かっても、「フサ」や「龍造」というキャラクターを、そのまま秋幸の両親に設定してしまうのは、やはり少々やり過ぎではなかろうか?
作品自体はとても面白かったのだけれど。


。。。とかなんとか言いながら、自分でも時々やってしまうので恐ろしい。

「乱飛乱外」の主人公の「刀雷蔵」は夭折した伝説の映画俳優「市川雷蔵」から取ったし、「姫丸」は白戸三平先生の漫画に出てくるキャラクターである。
「忍法秘話」に「男同士がくの一の術比べをする」という馬鹿馬鹿しい話があって、子供心にそれが大好きで、よく覚えていた。
で、結局これ以上ぴったりの名前を思いつかなかったのである。

。。。ホント他人事ではないです。反省。


まあ僕の場合、こういう元ネタがはっきりしているのはむしろ例外で、基本的には時代劇用語とか地名とか、剣術用語とかからつまんで、音の響き優先ですぱっと決めてしまうことの方が多い。

「暗号名はBF」という作品ではスパイ→スパイスという語呂合わせから(涙)、香辛料やハーブから名前をとった。こういう言葉遊びは面白くて、結構好きである。


この話に関して、ちょっと面白い話を思い出したのだけれど、長くなってきたので次回に続きます。


(*)ちなみにこのアニメはとっくの昔に全話放送されて、現在流れているのは再放送だということです。

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